ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

秋田名物ババヘラVS醤油ソフトクリーム

約3分

ソフトクリーム王国秋田の二大巨塔

秋田でソフトクリームを開発した時にライバルが二軒ほどありました。

ひとつは角館にある安藤醸造と言う醤油蔵の醸造元。醤油ソフトクリームと醤油アイスと言う絶品の販売を行っていました。またお祭りのシーズンになるとそれこそ100年前の蔵を開いて中を見せてくれると言う城下町角館ならではのまちおこしを行っていたのです。

この安藤醸造と言う醤油蔵の醸造元は元々角館の町中にあったのですが県道の脇に道の駅のような形でアンテナショップを開業し観光バスが停まる素晴らしいマーケティングを行っています。

元々美しい町「角館」

元々角館は秋田の小京都と言われるほどの風情のある街並と端正な武家屋敷、また桜のシーズンには美しく咲き誇るしだれ桜が印象的な見所の多い地方都市です。

近年開発で周辺のエリアは大型ショッピングモールやスーパーの出店がありましたが中心部の武家屋敷周辺は昔のままの街並を守っています。元々はこの武家屋敷の街並の外れに安藤醸造はあったのです。

醤油ソフトはなぜソフトクリーム王国の中で一際目立つのか?

なぜここまで安藤醸造をベタ褒めするかと言えばとにかく試食の数が多いのです。漬物から味噌汁までありとあらゆる試食が並び、口直しに醤油ソフトクリームを食べるような感覚です。また味噌や醤油等重量物が多いのでお土産の宅配も充実していて実に手際の良い手配が可能です。また一度お土産を送付すると季節ごとに毎年の生産物のご案内が届き、メールオーダーやネットオーダーが可能です。

お客様の気持ちを考えた試食の数と宅配、同時にアフターフォローを見るだけでも見学の価値がある素晴らしい店舗運営であると言えるでしょう。

この安藤醸造の醤油ソフトがライバルの一つであると考えていました。

そしてもう一つのライバル

それが秋田名物ババヘラと言われるものです。
秋田県民にとってはあまりに常識過ぎて今さらなにを言ってるのかと思われるでしょうが県外の人たちからすると「ババヘラ」と言う呼び名からしてインパクトがMAXな存在。そしてその名称から「なにをしているんだろう?」と思わずにいられません。

夏になるとどこからともなく現れるビーチパラソルと麦わら帽子のばあちゃん。その手にはアイスのコーンと金属製のヘラ。このヘラを持ったばあちゃんを「ババヘラ」と呼ぶのです。毎朝アイス会社のワンボックスに載せられてばあちゃんたちは田んぼや畑沿いの道路に降ろされます。そこでビーチパラソルと椅子を広げてアイスの入った冷蔵庫を置いて通りすがりの車のドライバーに向けてアイスを売るのです。
帰り際になるともうアイスもほとんど無くなって溶けてしまうのでサービスに山盛りにしてくれるとかいろんな噂がありました。夏に秋田に行くと数キロ毎にこのババヘラのばあちゃんがいてそれはそれは不思議な光景だったのを覚えています。

並みいるライバルを出し抜いて

この安藤醸造とババヘラ、道の駅ソフトクリーム王国と言われる秋田県にあって決して色褪せることの無いアイス二大巨塔であると断言してもいいでしょう。

まちおこしを志す人が秋田へ行ったら絶対に食べて欲しい二つのアイスです。

About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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