ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

ゆるキャラの功罪

約3分

落ち着いてしまった感のあるゆるキャラ

近年、やっとご当地ゆるキャラも落ち着きが見えて来ましたがひところの地方が巨額の税金を投入してあちこちで作られたゆるキャラについてお話ししたいと思います。

これは広報についての経験からお話しさせて頂くとゆるキャラの走りは元宮崎県知事の「東国原英夫」氏ではないかと思います。当初ご本人がキャラとして売り出していましたがいつしかアニメ顔のデフォルメされた姿で様々な商品開発がされたと記憶しています。

その後、各地方で地元の特産品や地形を活かしたゆるキャラが作成されましたが爆発的な結果を出したのはごく一部であったとご存知の方も多いと思います。

大企業のCMはアニメキャラ化の傾向

ここからは広報としてのお話をします。
実はここ数年、大企業のCMを観察していると面白いことが見えて来ます。それはCMキャラが有名タレントや芸能人、アイドルや俳優さんからアニメキャラに変わって来ているのです。大手は当初かなり慎重になっていてディズニーキャラクター等を使っていましたがここに来てオリジナルのキャラクターを生み出したりしてよりオリジナリティの溢れるアニメキャラを起用して来ています。

大企業がアニメキャラを使う理由は?

まず年齢が上がって行くことが無い。女優さんとかだと独身から結婚するだけでキャラクターイメージが変わってしまいます。庶民派の女優さんが梨園に嫁いでしまったりしたらそれだけで商品イメージが変わってしまいます。

またスキャンダル等とアニメキャラは無縁です。もちろん企画の段階でパクリ等は論外ですが一度起用してしまえばギャラの交渉も無く、スキャンダルも無縁、年齢的な劣化もありません。安定的なキャラクター作りが可能なのです。広告代理店としてもスキャンダルのリスクのあるタレントを出演交渉してまで起用するより作家さんと事務所と交渉するだけで済むディレクションするのであればとても話が早いわけです。

海外でも勝負しやすいディレクション

仮にアニメキャラ的なCMキャラクターを起用しブレイクした場合も、ブレイクした後からアパレルや着ぐるみを作成しても遅くはないでしょう。また季節ごとの撮影も無ければ大掛かりな撮影ロケもありません。同時に海外でも同じCMキャラを配信するにしても声優さんのアテレコを配信国に合わせて仕事依頼すればいいだけです。アニメ王国日本のイメージも相まってとても有利なCM展開が出来ると言うものです。

配信する国へ動画のデータをおくり配信国の言語でアテレコだけすればすぐにテレビ配信とかも出来るお手軽さです。

もう一度可能性を探る時期に突入か?

まちおこし的には一息ついてしまった感のあるゆるキャラですが大手企業のCMにとってはこれから将来性の売り方になっているようです。

今一度まちおこしとしてのゆるキャラを考えてみるともっと大きな可能性が見えてくるかもしれません。

About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

Leave A Reply

*
*
* (公開されません)

CAPTCHA


スポンサーリンク

スポンサーリンク