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特産品を作るのもタダじゃない
さまざまなまちおこしを紹介させて頂いているがまちおこしで最も難しい部分は広報であると思います。
残念ながら公共が資金提供をしてまちおこしを奨励している地区はとても少ないのです。
以前、日本海側のとある県は県民が集まって地元のまちおこしの企画を立案し県が公認するとその活動資金で一企画あたり「30万円」を交付していたことがありました。それこそ特産品の開発からフリーペーパーの創刊まで県民たちは様々な形でふるさとを活性化するために活動をして来ましたがそう言った県は本当に珍しいと言わざる負えません。
あの手この手はあるけど
将来の人口減を見越してさまざまなかたちで移住者や観光客を呼び寄せる努力をしているのは間違いありませんが、その結果が伴うにはどうしてもタイムラグとソフト面での充実化が必須となるのは致し方のないことだと思います。
ゆるキャラ禍
いくつかの地方都市の広報を手伝って来たことがある私としては広報になかなか特出出来ない地方はとても多いと感じています。話題性のあるプロジェクトであっても広報の力が及ばず大きな話題にならないと言うことですね。広告代理店を雇って大きなCMを打つことも可能ですが一時的な広報は必ずのちにその反動の影響を受けることになります。数年前に流行したテレビ番組のドラマの主人公をメインとしたまちおこしを見るとその光景はリアルに伝わってきます。
芸能人でもおなじこと
また同時に元々著名な芸能人が政治家となり自らを広告塔とする方法も全く同じでそのコストと比較すると一時的な経済効果は見込めても芸能人のキャラクターに対し継続性に期待するのはせいぜい数年が限界と言えるのではないでしょうか?
主役は誰?
本来、まちおこしは地元民が主役です。番組のヒーロー、ヒロインが常に暮らしていると言うわけではありません。言うまでもなく地元民たちは番組が終わったり芸能人政治家が退陣してしまえばその記憶も熱も薄れてしまいます。結果として一過性の流行になってしまうわけです。
誰にフォーカスを当てて広報すればいいのか?
一定期間でも経済効果があるのは間違いないので一概には否定出来ることは出来ませんが最終目的地を考えたとき継続的な広報活動は必須です。また同時に新しい情報は若い人がもたらすことが多いのです。流行や時代を反映した言動も若者発信がメインであり、それ故に常にふるさとは新陳代謝を繰り返すのです。若者の活動を通して継続的な経済効果を期待するのは当然と言うものではありませんか?
地域の活性化は面白マガジンの作成がヒント
これからは各地方が独自の方法でより面白い、興味深い、話題性のある広報を考える時代に入ってると言えるでしょう。
雑誌を見るように地方の情報を楽しめたら観光や引越の参考になる情報の開示が出来ます。そんな広報が必要な時代になっているのではないかと思います。