ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

若杯者プロジェクト(新成人酒仕込みプロジェクト)

約3分

福井県わかさでは若杯者プロジェクトという名前の企画が実行されている。

晴れの日に

成人式と言えば若者が晴れて飲酒のできる年齢になると言うのは言うまでもない。同時にそれは大人になるための儀式とも言える生涯一度の大イベントであり、エリアによって様々なイベントが企画される地元にとっても年に一度の大切な行事の一つだ。

一生一度の記念に

そんな一大イベントをまちおこしにしようと言う素晴らしい企画が若杯者プロジェクトだ。
企画の内容は新成人となる若者を中心として若狭地区の新成人有志が集まり耕作放棄地などが増えている福井県において自分たちで米を栽培し自らの成人式に自らが仕込んだ酒を飲もうという計画のもと3期目に入る。

製法は?

山田錦など酒造り好適米酒米を使うことが多いがこのプロジェクトにおいてはあえて食用の米コシヒカリを使用し5月の田植えから始まり9月の刈り入れまで自分たちの手で育てた米から20キロをこうじ米、10キロもろみに直接入れる 「掛米」という方法をとって醸造されている。

歴史的に観ても

日本の文化と伝統守る上においても歴史的な日本酒の醸造を新成人が行うというのは学的珍しい計画で、新成人に二十歳の酒を振る舞うという計画は会津若松などでも「二十歳酒」と言うプロジェクトが行われていたが新成人自ら醸造するというのはおそらくこの福井若狭の若杯者プロジェクトは最初ではないかと思う 。酒米と食用米の違いの特性を踏まえると決して簡単な酒造りではないとは思われるが若者たちは懸命に取り組んでいる 。(協賛 若狭市鳥浜酒造)

米のふるさとだからこそ

意外なことに知られていないのが福井県というエリアはもともとコシヒカリを生んだと言われているエリアであり歴史的に見てもコメの生産には定評がある。また日本で初めて農薬の空中散布を始めた事でも有名なエリア。そんなコシヒカリ米のふるさととも言える福井県の酒米ではなく地元発祥のコシヒカリを使い若者を対象に酒造りを通してまちおこしを行うというのはとても理想的な展開ではないかと思う。また同時にその活動通して自分の故郷の大切さを知るという点においても有効な手段であることは明白だ 。

未来への展望は?

田植えから草取りそして同時に収穫までを一元管理し、その上において米作りの難しさを学びさらにはそこから酒を醸造する。今後はそういった酒を市場に流通させることができればこの活動としてのプロジェクトは成人式のイベントだけでなくまちおこしの一環としても大成功といえるのではないだろうかと思う。今後は日本各地においてもこのような活動が増えていくことを祈りたい。

About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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